私たちは小さな会社なので、資金面では、とても大手にはかないません。
大手が参入しないジャンルで、なにかないか。
それに、社会貢献できるような仕事がしたい。
いまでいうソーシャルビジネスのようなものを考えていました。
当時は、50代以上でパソコン、インターネットを利用している割合は非常に少なく、シニア向けサイトも、介護関連がほとんどを占めていた時代でした。
1999年は、介護保険制度が導入される前年で、世間は、「高齢者=介護が必要な人」といった流れになっていました。
高齢化社会が取りざたされ、マイナスイメージばかりが強調されていたのです。
しかし一方で、1999年は、国連で決議された国際高齢者年でもありました。
高齢者の自立、参加、ケア、自己実現、尊厳の実現をモットーに、世界的な取り組みが行われた年でもありました。
社会で活き活きと活躍するシニアの方はたくさんいる。
そうだ、そんなアクティブシニアのためのサイトを作ろう。
それが、シニア・ナビ誕生のきっかけでした。
日本には先例がなかったので、参考にしたのは、アメリカのシニアサイト。
アクティブなシニアが、様々な分野で活躍している様子に、刺激を受けました。
資金もなく、手作りのサイトづくりでしたが、スタートと同時に、多くの方に注目していただき、マスコミでも取り上げていただきました。
コミュニティには、メンバー登録が相次ぎ、談話室や日記、プロフィールやらで、活発な交流が始まりました。
習い始めたばかりのパソコンと格闘しながら、やっと書込みができたことに、おおきな喜びを感じていらっしゃる様子が、事務局にも届いていました。
ネット上での交流が盛んになるにつれ、パソコンの向こうにいる人は、いったいどんな人たちなんだろう、という興味が、私の中にむくむくと頭をもたげてきました。
⇒「自主企画のオフ会が盛んに」へ
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